おわりに

 なるべく他人と話をしなくてすむように、余計なかかわりをもたないように……。東京はそんなふうに生きている人が多いと言われます。でも、実際は違うのではないでしょうか。自分を見失ったり、埋もれてしまいそうになることがあります。だからこそ、人とのふれあいや温もりを求めているのです。

 「とうきょうボクさん」「おねえさん」「キリン堂のおばちゃん」、ふとした瞬間にそういう人達と、心が通い合うことによって、喜びが生まれます。それが、明日を生きるエネルギーを与えてくれます。東京は、そんなエネルギーをはかりしれないほど持っていると私は感じています。